ワーケーションから得た可能性
私の出身大学は東洋大学国際地域学部国際観光学科ということで(現在は国際観光学部となっている)
今回は、観光系大学出身らしいことをブログに記載していく🖖
2月19日に、東京ビッグサイトにて国際ホテル・レストランショーに参加してきた。
そこで、公益社団法人国際観光施設協会の川村晃一郎さんの講義が受けたのだが、かなり勉強になったので自分なりのフィードバックを書いていきたい。
この講義は、ワーケーションの可能性を紹介しているものだった。
ちなみに、ワーケーションとは“work仕事”と“vacation 休暇”を掛け合わせた言葉だ。
JTB総合研究所の観光用語集では「リゾート地や地方部など、普段の職場とは異なる場所で働きながら休暇取得を行うこと。あるいは休暇と併用し、旅先で業務を組み合わせる滞在のこと。仕事主体と休暇主体の2つの概念が存在する。」と説明されている。
川村さんによると、コロナ禍で宿泊業が逼迫してるなか、ワーケーションがホテル・旅館の再定義をしているとお話ししていた。
来訪客のメリットとしてはいつもと違う環境で仕事をすることで、クリエイティブな仕事ができたり、地域住民との繋がりでオフィスでは思いつかなかったアイディアを思いついたりすることなどが挙げられる。
受け入れ地(地方観光地)のメリットとしてはコロナで落ち込んでいた宿泊業や飲食業の売上の回復や長期滞在により実際に住んでみようと思ってくれる人が増えることがなど挙げられる。
ワーケーションの宿泊施設として最低限求められていることは
・高速Wi-Fi
・インフラの利便性 とのこと。
オンラインでの仕事が主流の来訪客がほとんどだから、高速Wi-Fiに関しては当たり前だと思うが
インフラの利便性、例えば都心から新幹線で2時間の場所ですぐ戻ろうと思えば戻れる距離が、急なアポイントが入るような会社員には重要なポイントだということを改めて気づいた。
ワーケーションという概念はできたばっかりなので、まだまだ課題も多いという。
ワーケーションは場所というよりも目的が重要視される。なぜならただ観光地を巡るのではなく仕事を優先にするため、環境の良さなどが重要だからだ。
今までの宿泊施設なら、お客様に非日常を提供するために価格設定の高いプランや食事を用意していた。しかし、長期滞在が多いワーケーションの来訪客は自宅で過ごしているかのような環境を求めるので、宿泊業側は今までの宿泊の概念を見直し価格設定を変えていかなければならない。
地方でのワーケーションの可能性としては、地域住民を巻き込んだ地方創生ができることだ。と川村さんは述べていた。
例えば、おばあちゃんがやってるようなこじんまりした食堂からデリバリーすることで、来訪客に実家に来たような感覚を与えることができ、食堂の売り上げにも貢献できる。
さらに例を述べると、地域で使える特別割引クーポンを渡したり、家族連れのワーケーションのお客様に向けて都内ではできない体験をプランに組み込んでしまうことで地域を盛り上げることもできる。
ここからはワーケーションの可能性を知った後の私の個人的な意見を述べる。
ワーケーションはビジネス客やそのお客様に同行する家族向けの観光形態だが
この考え方を応用して他のターゲットに向けた観光形態を形成し、もっと多くの地方創生の可能性を産み出せるのではないだろうか。
大学生をターゲット層として考えてみる。と
・1ヶ月で卒論を本気で仕上げるプラン や
・車の教習合宿✖️自然体験 など
同じ目的を持った学生に向けて情報を発信することで、地方に長期滞在してもらい地域社会を知ってもらうきっかけになるのではないか。
結果的に、そこの地域を気に入って地域の問題を知った若者層がその地域に残って課題を解決していくといった、好循環ができ長期的な地方創生に繋がっていくのではないだろうか。